はじめまして、Çeyiz(チェイズ)です。

トルコの伝統手芸「オヤ」を作る時に使う技法を使って、アクセサリーなどを作っています。
トルコは東洋と西洋の間にあり、トロイやヒッタイト、東ローマ帝国、セルジューク朝やオスマン帝国など様々な国が勃興していった場所でもあります。イスタンブルは新旧の遺跡と現代が共存し、エキゾチックながらハイテクでもあるトルコ最大の都市です(首都はアンカラ)。どんな国?と思われた方は是非トルコ政府観光局のサイトも見てみてください。

「オヤ」とは?

「オヤ」はトルコの伝統手芸の一つで、スカーフの縁編み全般を指します。イスラム教徒の多いトルコでは女性が頭に巻くスカーフの縁取りをするために使われ、発展してきました。普段の生活に使用するだけでなく、若いうちから作りためて嫁入り道具として嫁ぎ先に持って行き、手先の器用さを披露したり、様々な祭りの際に部屋の飾りとしたりと、トルコ全土で幅広く使用されてきました。
モチーフは各地特有の物があるほか、見様見真似で受け継がれており、布地の模様から各人が糸の色やモチーフを考えて作成するため、基本的には一つとして同じものがありません。また、元々スカーフの縁取りをする目的で作られている手芸なので、多くのモチーフには裏表がありません。全て糸と針を使って編みますが、手芸のジャンルとしては「刺繍」ではなく「レース編み」になります。時折「トルコ刺繍」と書いてあるものを見かけますが、誤りです(トルコには特徴的な刺繍もたくさんあります)。

制作技法や使用資材によっていくつか分類があります。
@イーネ・オヤ: 縫い針を使って結び目を作り、平面や立体のモチーフを作ります。
Aトゥー・オヤ: 極細かぎ針を使ってモチーフを編みます。
Bメキッキ・オヤ:タティングシャトルを使った編み物です。
Cボンジュク・オヤ: 技法は何でも、ビーズを編み込んだものをこう呼びます。

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作品について

いろいろありますが、使い方が何通りかあるものの説明をします。
◆マスクコード(マスクチェーン)
マスクをちょっと外したいときに便利なコード(チェーン)です。食事中や散歩中、運転中など必要のない時は外しておいて、すぐにサッと着けられてとても便利です。ぶら下がるチャームが付いているデザインのものは、耳の後ろに来るようにすると耳飾りをしているように見えますので、アレルギーのある方、耳の痛くなりやすい方にもオススメ。フープにカニカンを引っ掛けてネックレスとしても使えます。
コード部分は丸洗い出来ますので、汗をかいても清潔に使っていただけます。
金具を変えればメガネコードにもなります。

◆ラリエット
長めのコードで、首に巻いたり腕に巻いたり髪を飾ったりも出来る、万能アクセサリーです。バッグにつけても可愛いですので、いろいろな使い方を試してみてください。

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仕上げと金具について

・主に化繊糸を使用していますので、最後に糸を留めるために焼き切った跡があります。なるべく目立たないように作ってはいますが、避けられないものですのでご了承ください。
・耳飾りやブレスレットなど、肌に触れる部分に使用している金具は、丸カンを含め基本的には全てサージカルステンレス素材を使用しています。(ネックレスのチェーンを除く)
・耳飾りはピアス仕上げの場合が多いですが、イヤリング金具に無料で交換が出来ます。イヤリングをピアスに交換するのも可能です。
イヤリング金具も、ニッケルフリーメッキ等、金属アレルギー対策済の金具を利用しています。金具色(金/銀)はモチーフにより異なりますが、銀の場合のみ@またはBへの交換となります。
・マスクコード(チェーン)についているカニカンは12oのサージカルステンレス素材になります。ウレタンマスクなど耳紐の太いものに利用されたい場合、サイズの大きなものに無料で交換出来ます。ただし18oのカニカンは真鍮製です。アレルギーが気になる方は25oをお選びください。
ものによってはデザインのためメタルフープやタッセルチャームなどが付いている場合があり、それらは合金素材になります。直接肌に触れる部分ではないので大丈夫かと思いますが、心配な方は外しますので、仰ってください。
*店舗の場合は、お店の方に希望する金具を伝えて商品をお預けください。
*再来店が難しい方は、ご購入後、直接ご連絡いただければ郵送でも対応いたします。
*イヤリングとピアスに付いているシリコンパーツは捨てずにお使いください。ピアスはうっかり外れることを防ぎ、イヤリングは耳が痛くなるのを防ぎます。

取扱いについて

基本的にはポリエステルまたはナイロン糸とガラスビーズ、樹脂パーツを使用していますので、洗うことが出来ます。汚れたり汗を吸ったりしたなと思った場合は、水〜ぬるま湯で軽く洗い、しっかりタオルドライしてから陰干ししてください。金属は変色することがあるので、しっかり水けを取ってから乾かします。ただし立体的なモチーフのものについては元の形に戻らない可能性が高いので、汚れが付いてしまったときのみ、つまみ洗いなどにとどめてください。
編み地が丸まったりくしゃくしゃしてしまった時は、当て布をしてスチームアイロン(強)を浮かせて蒸気をたっぷりかけてのばし、冷めるまでおいておきます。あまり強くかけすぎると化繊糸ですので溶けてペタッとつぶれたり全体がくっついたり、テカりが出たりしますので、様子をみながらかけてください。
熱に弱い樹脂パーツや金具部分には熱を当てないよう注意してください。使用している素材について、注意が必要なものは台紙に記載があります(熱×など)ので、一度ご覧になってください。
ケアについて心配な方、壊れて修理が必要な方はご連絡ください。

「チェイズ」って何?

「チェイズ Çeyiz」は、トルコ語で「嫁入り道具一式」の事(Çが表示できないときはChに置換されます)。
中身は色々ですが、その中でもオヤ付きのスカーフは「器用さを表す」「良い嫁の証」(…現代ではコンプラ違反ワードかもしれませんが…)として大事にされてきました。常に未来を見ながらたくさんの技や物を集めて詰めていく過程が、そして出来上がったものが、宝箱のようでわくわくします。自分でも楽しみつつ作り上げるものが、皆さんにも楽しんでいただけたらと思い、屋号としてこの名前を付けました。

普段はプライベートレッスンまたはオンライン(ダウンロード)レッスンをしています。

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